部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

機動警察パトレイバー(ゆうきまさみ、小学館)

機動警察パトレイバー 1 (少年サンデーコミックス)

というわけで機動警察パトレイバーである。うう、難しいものを選んでしまった。
オタク的な要素にあこがれていた高校時代、テレビや雑誌からの
パトレイバーが凄い」
「今はとにかくパトレイバーだ」
という空気を感じ、まずは読んでみようという事で古本屋で買った。たぶん廃棄物13号編ぐらいまで買って読んだと思う。そして、漫画貸し借りブームの際に学校に持ってきてクラスの人に貸したが、自分含めて高校生には、13号あたりまでが面白く読める限界だった。だってその後って、大人がたくさん出てきて喋っている場面がほとんどなんだもん。「うしおととら」の方が人気があった。

大人になった今言える事は、間違いなく日本の歴史に残る名作だという事である。アニメと連動した作品作りをした事、しかもアニメは押井守が手がけた事、それが今でも名作として語り継がれている事、などなど偉業はたくさんある。しかし、まあ、高校時代は「つまんねー。13号編みたいにもっと怪獣倒してよー」と思っていたものである。子供の時に読んでもぜんぜんわからない部分が多かった事は確かである。今読んだらおたけさんと南雲隊長に惚れてしまった。

レイバーというロボットが開発され、社会に浸透した近未来の日本で、警察のレイバーを扱う部署(特車2課第2小隊)に配属された野明が主人公の漫画である。曲者ぞろいの特車2課のメンバーとのやりとり、後藤隊長をはじめとした大人の格好良さ、国際犯罪、レイバーをとりまく企業間の陰謀など、凄まじく奥が深い。正義の味方の主人公が戦っても解決しない事件が多い。それを承知でやるだけやる後藤隊長が凄まじく格好良い。そして、とにかく一生懸命レイバーで最後まで戦う野明がとても素敵だと思った。仕事に就いてから読むと凄まじく面白いです。少年サンデーに載っていたけど、これは大人が読むべきだなあ。


うーん、日記を書こうとして読み直したらハマってしまった。こんな凄いものが出たときのオタクの衝撃は凄かったろうなあ。ゆうきまさみとその周辺の人々の本気が見える。もう色々凄いので読んで下さい。SF要素、メディアミックス、刑事ドラマを混ぜた、日本のオタク文化の集大成だもんなあ。凄いよ。