部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

絶望に効くクスリ(山田玲司、小学館)

絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.1) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)

というわけで「絶望に効くクスリ」である。略して「絶薬」らしい。漫画家の山田玲司が、各界の著名人にインタビューして、絶望に効く希望の言葉(ライム)を貰う、という週刊ヤングサンデーの一企画漫画なのだが、途中から作者が暴走して滅茶苦茶面白くなる。「漫画家を辞めてグリーンピースに入ろうか悩んだ」と言って、グリーンピースジャパンの代表に話を聞きに行く。また、議員辞職した後の辻元清美や、富野由愁季、五味太郎など、決してテレビや雑誌で大きく取り扱われないが面白い人物に会いに行き、人間はこれからどうしたら良いか、本当の幸福とは、という事を作者が思いをぶつける。これは面白かった。

社会のため、環境のためなど、何かのために行動する手段として、漫画を描いている人は、この人の他に小林よしのりぐらいな気がする。もちろんアマチュア、同人ならもっと沢山いるのだろうけど、小学館という大手出版社から出ている漫画雑誌では、山田玲司しかいないと思う。

で、小林よしのりがどっちかというと右寄りだとすると、この人は左寄りである。どっちでも良いが、とにかく行動している漫画家がいるのは素晴らしいと思う。が、この人と小林よしのりの2択だと辛いので、もっと沢山出てきてほしい。それこそ自民党や民主党社民党から衆議院選にでるような漫画家(しかし週刊連載してたり)とか。業田義家とか出ないかしら。