部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

晴れた日に絶望が見える(あびゅうきょ、幻冬舎 )

というわけで「晴れた日に絶望が見える」である。あびゅうきょである。30代後半、無職、独身、オタクの男が、謎の美少女に罵倒されながら自身の人生に絶望するが、死ぬ勇気もないので絶望しながら東京を歩き回る、という作品である。初めて読んだ後、この作者は頭がおかしいのではないかと思ったものである。異様な物語であるし、異様に精密な絵で描かれた漫画なのである。特に多摩センターと靖国神社周辺の描写は、怖くなるほど綺麗である。晴天の空を凝視すると、吸い込まれそうになって恐怖する感覚と似ている。異様な物語と精密な絵を描く作者に興味が出てしまう。

ちなみに作者公式ホームページもあるので、興味のある方は一コンテンツである「阿佐ヶ谷遊覧」でも見ていただきたい。