部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

キャッツ・アイ(北条司、集英社)

キャッツ・アイ (第18巻) (ジャンプ・コミックス)

キャッツ・アイ (第18巻) (ジャンプ・コミックス)

というわけでキャッツ・アイである。

wikipediaによると、正式名称は「キャッツ♥アイ」らしい。奥さんが実家に置いてある集英社コミックス全巻を持ってきてくれたのが読むきっかけである。僕のそれまでのキャッツ・アイの知識といえば、

・街はきらめくパッションフルーツ
・全身タイツで腰にリボンというスタイルがよくパロディに使われている
シティーハンターの作者が描いた漫画
・というか俺シティーハンターの漫画もまともに読んだ事ないなー

であった。なのでこの際原典をあたってみようと思った次第である。

で、全巻を先日読みました。感想は、話は雑だけど絵が上手いなー女の子かわいいなー、です。

お話は、とある事情で絵画を盗むキャッツアイを追う刑事である内海俊夫とその恋人である来生瞳が主人公です。

俊夫は毎回キャッツアイが犯行予告をした絵画を警備するが毎回盗まれてしまい、課長に怒られています。

瞳は、姉の泪(るい)、妹の愛の3人姉妹で、喫茶店「キャッツアイ」を営んでいます。

で、実はキャッツアイの正体は、来生3姉妹で、秘められた事情があって絵画を盗んでいる、というわけです。そして俊夫は恋人がキャッツアイだとは知らずに追いつづけ、その事に瞳は悩んでいる・・・、というわけです。

読んでいて「えーそりゃねえよ」と思ったポイントがいくつかあります。

  • 警察官の描写

俊夫や同僚の平野、武内は美術品の警護をするものの、毎回キャッツアイに盗まれてしまっています。警察としては彼らを左遷すると思うのですが、ずっと左遷されません(一度されそうにはなる)。こういうのは野暮なんでしょうけど気になってしまいます。あと働かないのも気になります。お前らそれでも警察官かー!みたいな。直前に「人間交差点」文庫版1〜10巻を読んだせいかもしれません。

  • キャッツアイの正体がばれない

これも言うだけ野暮なんでしょうけども、素顔で泥棒なんてやったらばれるでしょう普通!あと何故警察官を出し抜けるほどの盗みのテクニック、体さばきが出来るのかも謎です。漫画だから良いんですが、この人は絵が写実的なので内容の非現実さが気になってしまうのかもしれません。実写映画にアニメのピンクパンサーがいるような(あまり上手くない例え)。

あと脇役の男たちの描写も不満です。犬鳴署の課長の迫力がだんだん無くなっていったのは残念です。バリバリやってキャッツアイを捕まえて欲しかった。
平野と武内の見せ場が無かったのも残念でした。一度ぐらい男を上げる場面があれば良かったなあと思いました。


しかし、これらの短所を補っているのが、絵の上手さです。来生三姉妹をはじめ、女の子がかわいいです。男くさい漫画が多かった当時の少年ジャンプでは画期的だったのではないでしょうか。近年よく見かける、かわいい少女が男のロリコン成分をくすぐる絵柄とは一線を画す、女の子の可愛さです。女性の綺麗さ、といった方が適切かもしれません。

エンディングの映像と共に流れるTM NETWORKの「get wild」が大好きだった僕にとって、この曲を知るきっかけになったシティーハンターのテレビアニメはとても大切な存在なのですが、漫画はいまいち面白くなかっただった思い出があります。そしてキャッツアイも漫画はいまいち面白くなかったです。でもキャッツアイといえばタイツ着て盗みを働く、というイメージを定着させた力はあったのだと思いました。

凄く無難なまとめ方ですが以上です。ではー。