鈴木先生(武富健治、双葉社)
- 作者: 武富健治
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/08/11
- メディア: コミック
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というわけで鈴木先生です。ネットやっていてたまたま見つけたブログで絶賛されていて、読みたくなり今日買ってきました。
ちなみにみたのはここです。
今日は仕事が早く終わり、奥さんと新宿で待ち合わせをしたのですが、新宿に到着したころ、ちょっと遅れると奥さんから連絡があったのでブックファーストで1〜2巻を購入して奥さんが来るまで読んでいました。震えがくるほど面白かったです。
中学生教師の鈴木先生(男性、20代なのにループタイ着用、地味め)が学校で頑張る漫画ですが、色々問題が起こります。給食、人気投票、性の問題(先生が生徒に欲情してしまう!)などです。文字通り鈴木先生は頑張ります。頑張りますが熱血教師ではありません。殴らないし。普通の、本当に普通な先生が、頑張っていく漫画です。
問題を起こす生徒は別に悪い子ではなく、クラスの子もおおむね良い子です。
問題を起こして学校に呼び出された親も悪い人や困った人ではありません。
「うちの子に限ってそんなことない!」
とか言っちゃいそうな人たちでは全く無い良識ある大人たちです。
それでも問題は起こるし鈴木先生は職員室の先生や保護者や彼女のアドバイス、協力を受けて頑張る訳です。ヒーローでも何でもない人たちが己の職分を全うすべく頑張るだけ(しかしそれはとても凄いこと)な描写はとても素晴らしいです。
発生してしまう様々な問題を鈴木先生がどうやって蹴りをつけるのかが毎回楽しみで仕方がありません。また、職員室、職員会議の様子などが非常に臨場感がありわくわくします。
それにしても教職とは、なんと精神的負荷の高い仕事なんだろうと思ってしまいました。マスコミがよく叩きますが、その前に考えるべきことが沢山あるように思えました。
あとは雨の日に長靴はいてきた女子生徒が可愛すぎてクラクラする鈴木先生はちょっとアレだと思いましたが、残念ながら僕も大共感です。作者と握手したいです。
こういう漫画を出すから双葉社は良いなあ。昔のアフタヌーンのようです。頑張れー。
ちなみに作者、武富健治の公式ホームページもあります。
http://www.oxna.net/
漫画作品が読めますが、その中の
「蟲愛づる姫君」と「掃除当番」が凄い・・・。
ではー。