SSL/TLSを使ったSMTP/POP負荷試験について その1(イントロダクション)
仕事で以下のような要件の、パフォーマンス測定をする事になりました。
■試験要件
をMTA兼POPサーバに加える
試験対象サーバは
Redhat Enterprise Linux(RHEL)がインストールされたIBM BladeCenter HS20
試験環境には
- 上記と同スペックのHS20×数台
- Solaris 10がインストールされたSunFire T2000×数台
がある(豪勢ですね)
ここで問題になったのが負荷の加え方です。手持ちのSMTPおよびPOPツール(perl使いの同僚が作ったスクリプト)ではSSL/TLSが使えないので、探すか作るしかありません。作るのは是非やりたいですが、時間も無いのでネットで検索したり職場の人に相談したところ、
「postal」というSTARTTLSをサポートするSMTP負荷ツールを教えてもらい、なおかつSolaris用パッケージも貰いました。動作も確認できたのでSMTPはこれでOKです。
さてPOPはどうしようかと思ったのですが、POSTALにはPOP用負荷ツール「rabid」が同梱されています。マニュアルを見るとSSL/TLSを使用できる-sオプションなるものがありました。やった!と思って最後まで読んだら、
BUGS Doesn't actually do SSL or IMAP yet.
と「実際にはまだSSLとIMAPは使えません」という文字列が。紛らわしい!
という訳でPOPでSSL/TLSを使用できるツールを探すことにしたのですが、そもそもPOP負荷ツール自体があまりありません*1。困ってしまいました。
しかし、探している途中で見つけた2chのLinux板の「こんなソフト無いですか? in Linux板」に書いてあったSourceForge.JPにて、「Perdition」というPOP3/IMAP4プロキシを見つけました。これを使うと、クライアント側はPOP3で接続して、プロキシ経由でTLSにてPOPサーバに接続できるとの事なので、これまで使っていたPOP負荷ツールがそのまま使えそうです。これは良い!
という事でperditionを導入してみることにしましたが、導入にあたり軽く二日ほど悩みました。そこらへんの苦労は次回に書きたいと思います。
ではー。