部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

まだ、生きてる・・・(本宮ひろ志、集英社)

大分前ですが、本屋に行った際に見つけて、表紙の絵にグッと来て買ってしまいました。週刊少年ジャンプの一巻しか出ていない古い単行本を、ブックオフで見つけたときのような気持ちでした(とても共有し辛い表現)。

まだ、生きてる… (ヤングジャンプコミックス)

まだ、生きてる… (ヤングジャンプコミックス)

定年を迎えたサラリーマンの男、岡田憲三がある日家に帰ると妻も子もおらず、携帯電話も繋がらない状態になって、離婚届がテーブルに置かれていました。さらに銀行口座に入っているはずの退職金は妻が全部引き落としてしまっていることが判り、家族も財産も全て突然失ってしまう所から始まります。

失意の中、故郷の山の中で首つり自殺を図るも失敗し、開き直って山の中で生活することになった、というお話です。

山中でのサバイバル生活や、ヒロインが現れたりするのは、さいとうたかをの「サバイバル」を彷彿とさせますが、この漫画の見どころは、自然の中で家を建てたり罠でイノシシを捕まえたりして生活するうちに、冴えないサラリーマンだった岡田憲三さんが、どんどんたくましくなって、本宮ひろ志作品の主人公(たとえばサラリーマン金太郎)になっていくところです。グイグイ読ませるので、なんか夫婦でとてもはまってしまいました。駄目な男が失意の中で頑張って行く話はとても惹きつけられます。そして退職金を奪って子供と一緒に夫をすてる妻がとても恐ろしいと思いました。

そして最近、まさかの続編「まだ、生きてる・・・2」が発売されていることを知り購入しました。今度は岡田憲三さんの息子の正夫が仕事を失って、やはり父親のように山中で暮らす話です。息子も父親と同じように駄目な男なのですが、やはり同じように段々たくましくなっていきます。二人とも実は凄くたくましいじゃないか!とか、結婚するのに子供置いていかないでしょ!とかつっこみどころがいろいろありましたが、面白かったです。

まだ、生きてる… 2 (ヤングジャンプコミックス)

まだ、生きてる… 2 (ヤングジャンプコミックス)

と言うわけで巻数も短いし大変おすすめです。大学生時代に読んでたら仲間内で流行っていたなあきっとこれ。

ではー。