セブンティウイザン(タイム涼介、新潮社)
- 作者: タイム涼介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/02/09
- メディア: コミック
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以前、新潮社の「くらげバンチ」というWeb漫画サイトで連載されていたのを偶然読み、面白かったので購入をしたものです。
現在はこちらの「コミックバンチWeb」というサイトで一部読むことが出来ます。今日見てみたところ、2018年6月で完結しているようです。単行本派としては読むべきか悩むところです・・・。
www.comicbunch.com
http://www.comicbunch.com/manga/thu/seventy/
その日、江月朝一(65歳)は定年退職を迎えた。 家に帰ると妻、夕子(70歳)から信じられない事実を告げられる。
「私、妊娠しました」
終活。そんな言葉もよぎる夫婦が、突然授かった大きすぎる未来。
これから二人の毎日は、すべてが初体験だ。
という事で、70歳で初産とかありえないだろうと思ってしまうのですが、妊娠した妻の夕子産む決意を固めており、朝一は戸惑いながらも子供を迎えるべく準備をしながら、これまでの人生を振り返ります。
人間関係が煩わしく、妻以外の人との交流がほとんど無いまま定年を迎えた朝一が、子供が出来たことによって地域や近所の人と否応なしに接する機会が増え、助け合うありがたさを感じるというところは自分にも心当たりがあってとても良かったです。
また、1巻の最後に二人の子供「みらい」が産まれるのですが、朝一と夕子が出会うなれそめ、出会う前の二人の来し方が時間を逆行して描かれ、そして子供が産まれるところで現在に帰結する流れは感動しました。
1巻だけで映画やドラマにできるのではないかと思いました。
が、2巻以降は朝一と夕子が高齢夫婦である、という事はあまり関係のない子育て漫画になっている気がしなくもないのですが、そこはタイム涼介なのでこれまでの作品のようにどんな事が起こるのか分からないとも思われます。
4巻でみらいちゃんは保育園に入りましたが、みらいちゃんが成人するころに朝一と夕子はどうなっているのか(年齢的に)、要注目な作品だと思います。
では。