部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

Angelic Voices10周年記念演奏会(2008年3月23日 於:昭和音楽大学ユリホール)


 先日の日曜日、3月23日に開催されたAngelic Voicesの演奏会にドアマン(ドアの開け閉めと演奏中に人が出入りしないように見張る係り)として参加してきました。

 演奏会では知り合いの合唱団同士、助け合いとなります。麗鳴も演奏会の度にAngelicの方に受付やドアマンをお願いしていますので、恩返しの気持ちで奥さんと一緒に手伝いをしてきました。

 Angelic Voicesといえば中館伸一先生指揮の団体*1の中で最精強を誇る合唱団ですが(流れ星銀の奥羽軍団でいうところのリキみたいな)、結成10周年記念で初めての演奏会との事です。

とりあえずドアマンとして会場の外で待機していたため、あまり演奏は聴いていないのですが、以下つらつらと感想を書きます。

 まず、今回の演奏会の入場方法は、団員が事前に配布する整理券を持っている人のみ入場可能、となっており、基本的には知人だけとなります。
にもかかわらず、定員約350名ぐらいのホールが満員近くになるほどのお客様が来ていました。
なおかつ、整理券が無いと入れないのに、どこから聞きつけたのか当日飛び込みでやってきた人も10人ほどいました(座席調整して入場してもらうことはできたみたいです)。
また、開演後の曲間の拍手が会場の外まで聞こえるほど大きく、そして長いと感じました。いかに演奏会を待望されていたかを感じました。

 ちなみに第1ステージ終了後の休憩時に、当日飛び込みで来ていた人がロビーに出てきたのをたまたま見つけたのですが、「いやー俺寝ちゃったよー」と話していたのを聴きましたけども。そんなに熱心なファンでもなかったのね。

ただ、プログラムは
<1ステ:タリス・バードのモテット>
Ave verum corpus(Byrd)
Absterge Domine(Tallis)
Alleruja-senex puerum(Byrd)
O nata lux(Tallis)
Salvator mundi(Tallis)
O Sacrum convivium(Tallis)
Justorum anime(Byrd)

<2ステ:バード4声のミサ>

<3ステ:パレストリーナモンテヴェルディ
Alma redemptoris(Palestrina)
Assumpta est Maria(Palestrina)
Sicut cervus(Palestrina)
Quel augellin che canta(Monteverdi)
Ecco mormorar l'onde(Monteverdi)

ということで、ルネサンス時代の宗教曲、世俗曲が中心ですので、確かに興味の無い人は寝ると思います。寝るほど心地よい演奏だったとも言えると思いますけども。
ちなみにアンコールで武満徹の「翼」を演奏していたのはかなりしびれました。こういうのできる団体だから凄いなー。

 さて、こういった音楽のイベントでは小さいお子さんの入場の制限をする所があります。演奏中に静かに出来ない場合に周りに配慮するためですね。ところがこの演奏会ではお子さんの入場制限は一切ありませんでした。身体の不自由の方やお子さん用に出入り口付近に優先席を作り、何かあったらすぐ外へ出られるようにする、飽きた子のために折り紙やシールを用意するなど、準備をした上でです。これは偉いと思いました。Angelic Voicesの演奏は凄いです。でも「子供が演奏中騒いだって私たち別に気にしないよ。お子さんも聞いていってね」という余裕も持っているわけです。この心意気は格好良いので見習いたい。まあ知人が多い演奏会だからというのもあったかもしれませんのでケースバイケースだとは思います。

 それから身体の不自由な方の来場を想定して優先席を設けたり、優先席用出入り口を用意しておいたり、それから裏方での様々な準備(団員が移動する際の順路張り紙を要所要所に張っておく、受付用グッズをあらかじめ用意しておく、など)が非常に洗練されていると感じました。これは、合唱団を掛け持ちし、そこで役員や係を経験している団員の方が多いためこういったことが出来るのだろうなあと思いました。合唱団の運営で色々苦労している人たちが集まって、好きな曲だけを演奏する団体な訳です。格好良いですなあ。

というわけで次回演奏会があれば是非行きたいですがいつになるのでしょう。フリーダムもそうですが北京の次のオリンピックの前には聞きたいものです。

ではー。

*1:そろそろ名称を決めたいものです。伸友会とか?