youtubeで視聴可能な合唱 その2
ネット上での合唱の話題というと、このページに書かれているような感想が大半である、という印象を私は持っています。要は、「小中学校の時にやった懐かしい曲」という扱いです。
確かに楽しかった学生時代の思い出と共に存在している音楽としての合唱は、大変素晴らしい事だと思います。ですが、社会人になって合唱活動を継続している者として、インターネット上で挙がる合唱に関する話題がほとんど学生時代の思い出に関する事のみなのは寂しいのです。是非現在進行形の合唱を広く知らしめたい、という欲求があります。
で、僕のように「合唱をもっとメジャーにしたい!」*1とか考える合唱マニアが興味の無い人を啓蒙しようとして良くやるのが信長貴富、木下牧子、萩原英彦、新実徳英、多田武彦、三善晃、高田三郎など、世界に誇るべき邦人作曲家達の作品を紹介する事です。しかしこれはあまり効果が無いと思います。
合唱と同じくアマチュアの活動が活発な吹奏楽(ブラスバンド)に思いを至らせてみましょう。吹奏楽の世界で有名な日本の作曲家をよく知っている、あるいは積極的に聴こうとしている合唱人がどれだけいるでしょうか(いたら済みません)。
個人的には大好きな上記の作曲家達の作品も、興味が無い人には敷居が高いと思わざるを得ません。
次に合唱マニアが考える手は「有名な曲を合唱用にアレンジ(編曲)したものを聞かせる」です。これは経験上、一定の効果があります。耳にした事がある分、興味の無い人にも聴いてもらえる確率が高いです。しかし合唱編曲された有名曲を演奏する際の問題点は、「やりたい曲の楽譜が少ない」という事です。
いや、「世界に一つだけの花」とか「WAになっておどろう」とか「千の風になって」とかの合唱編曲なら沢山あります。童謡や民謡のレパートリーも沢山あります。でも同年代の友人に自信を持って勧められるかどうかとなると微妙だと思います。
と思っていたのですが、インターネット上にはイカす編曲の合唱演奏が結構あったのです。
以前、youtubeで視聴可能な合唱の動画について書きましたが、youtubeで合唱の動画を探すと結構見つかります。とりわけ海外の学生が歌っているものが多いように感じます。演奏精度は凄かったりそうでもなかったり色々ですが、楽しさを前面に出していてなんだか素敵です。著作権の問題はあるとは思いますが、姿勢は見習いたいなあと思います。
とりあえず見つけたものを紹介します。以前書いたものと重複するものもあります。
■キングス・シンガーズの演奏
ビリー・ジョエルの「Lullabye (Goodnight My Angel)」
■アマチュア団体 海外
マイケル・ジャクソンの「Thriller」
を歌う男声合唱団
ダフト・パンクの「Harder, Better, Faster, Stronger」
を歌う男声合唱団
ビリージョエルの「and so it goes」
TOTOの「africa」
を歌う混声合唱団
ニール・ヤングの「After the Goldrush」
を歌う混声合唱団
■おまけ 日本
森雄二とサザンクロスの「好きですサッポロ」
を歌う男声合唱団
これらの演奏の楽譜は、例えばキングスシンガーズのものであれば楽譜は市販されている事がわかりました。
ちなみにこれです。アマゾンで売っていました。
http://www.amazon.co.jp/Kings-Singers-40th-Anniversary-Coll/dp/1423434803/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=english-books&qid=1229344535&sr=8-1
探せばあるもんだ。
合唱人にとってインターネットは便利な道具だなあと改めて思った次第です。
ではー。