部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

げんしけん第80話に寄せて

「げんしけん」(木尾士目 著)の14巻が発売されたので先日購入しました。おもしろすぎて読後もニヤニヤしてしまいました。

げんしけん 二代目の伍(14) (げんしけん (14))

げんしけん 二代目の伍(14) (げんしけん (14))

この巻の主役は「斑目」(まだらめ)というキャラクターだと思います。

「オタク談義に花を咲かせる時は活き活きとしているが、女の子の前やヤンキーの前では元気が無い」
「好きな子はいるが、告白する勇気は無いので何もしない」

など、私や私の周りに良くいる男達の冴えない特徴を体現しているキャラクターですが、この巻に収録されている第80話で物語の最初期から片思いしている春日部さんという女性にとうとう告白をします。

自分の意思で、ではなく見かねた周囲の仲間たちに背中を押されて仕方なくやる、というところも良いです。現実の冴えない男達の代理たる斑目が「好きな子に告白」という一大イベントをこなすには、やっぱり冴えないきっかけが必要だと思うのです*1

告白した結末は内緒にしますが、これで斑目にとって一つの区切りとなったようです。そして、第1話からこの物語を読んできた私にとっても一つの区切りとなりました。それくらいこの物語には没入しています。連載されている雑誌である月刊アフタヌーンで、一番好きな漫画であると断言出来るくらいです。

現在連載されている「げんしけん」は斑目達の世代が卒業した後に入ってきた後輩たちの物語という事で、「二代目」という副題が付いています。でも、こちらで書かれている通り、この80話が「初代」の最終話なんだなあ、としみじみ思いました。新しい物語が始まっているのに終わっていなかった長い物語がとうとう終わったんだなあ、と斑目が大学卒業後も住んでいる学生向けアパートに行って一緒に部屋呑みしたい気持ちになりました。やっぱりこの物語にはかなり思い入れがあります。

さて、大きな区切りをつけた斑目ですが、彼にも新しい物語が始まりそうです。なんと、彼に気がありそうな女性が複数名いるのです。あと男性(!)も
モテるだなんて私たちの代理たる斑目にはあるまじき事態ですが、どうなっていくのか見守っていきたいと思います。14巻を読了後、とりあえず笹原妹を相手に花沢健吾の「ボーイズ・オン・ザ・ランみたいに不穏でスリリングな事態になったら、と妄想してニヤニヤしておりました。

続きが気になって仕方がありません。今はアフタヌーンを買っていないので単行本派ですが、最終回まで追いかけていく所存です。うおーほんとうにおもしれーよこの漫画。

ではー。

*1:ただ、悲しいですがこういう素敵な仲間たちに囲まれている、という点はファンタジーと言わざるをえません。自分の学生時代の現実は・・・。うおぉー