部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

転職しました(その1)

2002年に入社して以来働いていた会社(某システムインテグレータ)を2020年4月末で退職し、5月から別の会社で働く事になりました。つまり、転職をしました。
転職は人生の中で滅多にない事なので、以下の通り経緯や感想を書いておきます。
転職活動は以下の通り、3回行いました。内定を得ることが出来たのは第三回においてです。

第一回 2015年11月~2016年2月

第二回 2018年7月

第三回 2019年9月 ~ 2020年2月

まずは第一回についてです。

第一回 はじめての転職活動(2015/11 ~ 2016/2)

2015年11月頃、仕事で以下のようにいろいろな事が重なりました。

  1. 退職者の残したプロジェクトが炎上し、その対応で疲弊
  2. 炎上プロジェクトの対応をする中で同僚との人間関係が悪化
  3. その他色々、会社の将来に悲観的になる

など

そんな中、私のネット上で発信している情報(ブログ、twitterFacebookなど)を見て転職エージェント(仮にA社とします)がメールでコンタクトを取ってきました。上記のようないろいろな事情を抱えていた私は、話だけでも聞いてみよう、情報収集だ!と考え、A社担当者と会う事にしました。都内の喫茶店で担当者と会い、アンケート形式で色々聞かれました。その上で、

  • まずは職務経歴書を作ってほしい
  • 職務経歴書記載のキャリア、志望に合う企業を紹介するので、話を聞きに行ってほしい

と伝えられました。
これを受け、以下のプロセスにて職務経歴書を作成しました。

  1. 入社してから続けていた週報(その週にやった事、翌週にやる予定を書いて関係者に送るメール)を辿り、関わったプロジェクトを全てリストアップする
  2. 会社名、PJ名など社外秘情報を伏せ、各プロジェクトで扱った技術分野(OS、サーバ、ミドルウェア、プログラム言語など)、担当した役割(PJ管理、プログラム開発、システム設計、サーバ構築など)をプロジェクトごとに記載する

作成した職務経歴書をA社担当者に渡して1~2週間ぐらい経った後、某IT企業(仮にG社とします)のインフラエンジニアの求人を紹介され、カジュアル面談を受ける事になりました。散髪に行き、買ったばかりのスーツを着て、一番良いYシャツとネクタイをつけて意気揚々とG社のオフィスに行ったことを覚えています。

が、結果は不合格でした。

カジュアル面談終了後、A社担当者と再び会った際に不合格である旨を伝えられショックを受けました。
「まずは話を聞いてみるだけで大丈夫ですから」というA社担当者のコメントを信じて、カジュアル面談がどういうものかを意識せずに本当に「話を聞いてみる」スタンスで行ったため、合格、不合格という判定が行われる認識が無かったのです。すでに選考は始まっていたという事になります。

A社担当者によると「意欲が感じられない、スキルセットが古いので当社には合わない、と言われた」との事でした。「スキルセットが古い」はSIerに勤めている人が転職活動をするにあたりもっとも心配している事ではないでしょうか。あーやっぱりそうなのかーダメなんだなー転職市場で商品価値無いんだなーと落ち込みましたが、今まで積み重ねてきた事に対する評価なので仕方のない事です*1

このやりとりが発生した時点でA社に不信感(『最初の話と違うじゃないか』と思った)を抱いてしまいました。また、担当者もそれまでは「今のご年齢(当時35歳)でも転職に遅すぎることはありませんのでじっくり探していきましょう」とか言っていたのですが、「その年齢じゃ選り好みしてられないからもっと真剣に考えないと駄目です」と論調が変わってきました。こちらを焦らせて転職活動に本腰を入れるよう促したかったのかもしれないですが、当時はそこまで考えていなかった事と、A社ともう一緒に活動したくない気持ちになっていたので、活動打ち切りを先方に伝えました。

こうしてはじめての転職活動は終わりました。

反省点
  • G社のカジュアル面談は「とりあえず情報収集」という訳には行かず、ある程度志望しているとみなされた模様です。しかし第三回目の転職活動で転職エージェント経由ではなく直接申し込んだいくつかのカジュアル面談においては、合否判断をされる事はなく「話だけでも聞いていってください。その上で受けたかったら採用選考に申し込んでくださいね」というスタンスの会社ばかりでした。昔は違ったのか、その会社はそういうスタンスだったのか、間に入ったA社がニュアンスを変えて伝えて来たのか、あるいは当時の私が先方から見て余りにも駄目だったのか、今となってはわかりません・・・。
  • A社から渡されたWordのテンプレートで作った職務経歴書を今読み返すと、長すぎだと思いました。2002年から2016年の14年間の経歴を全部書いたので、A4でたぶん10ページくらいはあったと思います(A社担当者からはこれでOKと言われましたが・・・)。2019年の第三回目の活動では、全ての経歴の中から「これはアピールできる」とか「これは話のネタにできる」と思えるものをピックアップして、A4で2ページ程度でまとめました*2。何度か面接に臨んだ結果、職務経歴書を面接当日に面接官が初めて読んでるらしいケースがいくつかあったので、長過ぎても読んでもらえないな、と実感しました。
  • 職務経歴書を作るために入社してから現在までの経歴を再点検する事になりましたが、これは社会人になってからの様々な思い出を辿る事でもあるのでなんとも懐かしい気持ちになりました。また、どういう事が得意だと思っているのか、どういう事をやりたいのかを整理するきっかけになりました。必ずしも転職しなくても一度作ってみた方が良いと思いました。
  • 活動をするにあたりA社から現在の年収を聞かれたのですが、自分の年収がいくらかわかっておらず、たぶんこれくらいかな?という金額を回答したところ、「そんなに低いんですか?御社の同年代の方だともう少し高い気がするのですが・・・」と言われてしまいました。後になって直近1月~12月の給与明細の記載額(天引き前の金額)の合計と、夏・冬の賞与支給額(天引き前の金額)を合算してみたところ、実際の額より100万円ほど低い額を伝えてしまっていました。現在の年収は転職活動での提示報酬の目安になる事が多い(現職の年収と同額を出すとか、それよりも高い額だ、など)ので、まずは正確に把握した方が良いです。あと、今の年収と、転職活動をして知る求人の報酬額相場を比較して、相場と比べて高いのか低いのかを知るだけでも価値がある事だと思います。「今の年収は相場より高いんだな」と思うだけで転職を踏みとどまる人もいる事でしょう。*3
  • A社に限らず転職エージェントは入社させる事が利益につながるビジネスのようなので、よく広告で出てくる「相手のキャリアを親身に考えて相談してくれるパートナー」ではなく「こちらの望む応募先を紹介してくれる業者」と考えるべきです。もちろんそのような転職エージェントも存在すると思うのですが、残念ながら私は巡り合う事はありませんでした。良い表現なのかは判りませんが不動産会社の営業担当者と同じような業種であると認識して接するべきではないかと思いました。
まとめ
  • 職務経歴書を作る事はとても有意義なので、転職する予定が無くてもおすすめ
  • 週報のような日々の業務報告はまめに記録しておくべき
  • カジュアル面談に臨むにあたってのスタンスは事前に確認しておいた方が良い
  • 自分の年収は把握しておいた方が良い。職務経歴とセットで、転職市場での自分の価値を図る指標となる
  • 転職エージェントは転職活動のパートナーではなく、こちらの必要に応じて活用する業者と考えるべき

続きます
では。

*1:と、後になってからは気にしなくなりました

*2:ちなみにビズリーチのテンプレートが大変作りやすかったのでそれに準じて作りました

*3:ちなみに、これをきっかけに給料明細の内容を毎月グラフ化するプログラムを作成して年収を管理する事にしました