部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

榎本俊二のカリスマ育児(榎本俊二、秋田書店)、愛ある暮らし(耕野裕子、宙出版)

榎本俊二のカリスマ育児 (akita essay collection)

榎本俊二のカリスマ育児 (akita essay collection)


愛ある暮らし (Next comics)

愛ある暮らし (Next comics)

「えの素」という漫画が週刊モーニングで昔連載しておりました。コミカルでシンプルな絵柄なのに、やっていることはウンコにまみれたりオシッコのんだり、セックスしたりと、下品極まりなく、それが突き抜けて非常に面白い漫画でした。非常にカッコいい作品でしたので好きでした。時々エロかったのも好きでした。

そんな作品を作った作者は、とても尖がった、芸術者然とした人なのだろうと勝手に想像していた榎本俊二の最新作は育児エッセイ漫画です。同じく漫画家の耕野裕子と結婚して現在2児の父であるとの事で、長女が生まれた前後と、二人目の長男が生まれた前後のエピソードを漫画にしています。これが凄い面白いです。

ウンコしたりゲロ吐いたりするノリは「えの素」と同じですが、描写に奥様やお子様への愛がそこはかとなく感じられて素敵です。でも子供が生まれて初めてみた時の印象は「かわいくねー」です。そしていかにも可愛くない感じで描いているんですよねー。

多分自分の家族を面白おかしく描くのは照れているのでしょうけれども、ギャグ漫画として面白い水準を保ちながら愛ある描写をしているバランスはとても良いなあと思いました。またなんだかんだ言っておどけながらもマタニティブルーとなった奥様を励ましたり、二人目を出産するために奥様が入院して、寂しくて泣く長女をあやす姿は格好いいです。


そして「愛ある暮らし」は妻である耕野裕子が描いた育児エッセイ漫画です。こちらは正統派な、言ってみれば普通の育児漫画ですが、これを併せて読むと榎本俊二の印象が変わります。良い父親で良い夫ですよこの人は!一緒に読むとても楽しいです。

また二人の馴れ初めを描いた夫の作品が読めるのもお得です。良い家族だなあ。