部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

最近心ときめいた合唱・アカペラ動画について

昨年から気持ちが沈みがちでブログ更新する気力が無かったのですが、最近になって元気が出てきたので更新してみます。

さて、以前は合唱のCD、楽譜の新作を探しに銀座のヤマハまで行って買いまくっていたのですがそれもしばらくやっておらず、知っている合唱曲のストックが増えない状態が続いていました。
「あーこれ、さらに年を取ったら特定の曲しか演奏しない(できない)おじいちゃん合唱団と同じメンタリティになるわ」と思いつつもどうする事もせずに毎日が過ぎて行っておりましたが、所属している合唱団にて2017年度のコンクール自由曲に内定していた曲がボツになってしまい、団員から推薦曲を改めて募る事になったので久々に情報収集を行いました。
その結果CDをたくさん買い、コンクールに関係ない楽譜も買っちゃったりして久々に「合唱に詳しい俺」的な気持ちになれたのでした。
さらに気持ちが盛り上がって通勤中にスマートフォンからYoutubeで演奏動画(条件を満たすと著作権上問題なく公開できるようです。素晴らしい)を調べたところ、今まで知らなかった素敵な演奏をいくつか見つけられました。という事でご紹介致します。

星間飛行


マクロスF(マクロスフロンティア)という2008年のアニメ作品の挿入歌星間飛行を、一橋大学の学生によるアカペラグループFrom'A`がアカペラアレンジして演奏している動画です。
オリジナルはニコニコ動画にアップロードされていますがYoutubeにも転載されています。


アカペラ 星間飛行 From'A`

わたくし、見た目とか言動がオタクっぽいと良く言われたりするのですがこの作品は見ておらず、この演奏を聴いて初めて曲の存在を知ったのですが曲も歌詞も素晴らしくて感動してしまい、中島愛が歌うオリジナル版、中川翔子、かせきさいだあがそれぞれカバーしているバージョンも探して何度も聞いてしまいました。良い曲っすねこれ!すげえ良いわこれ。
 で、調べてみたら松本隆が作詞、菅野よう子が作曲なんですね。松本隆松田聖子楽曲に作詞していた人ですが、この曲も往年の「聖子ちゃん」が歌っても遜色の無いアイドル歌謡の詩となっていて(実際、「銀河一のアイドルのデビュー曲」というコンセプトだった模様)、さすが「瑠璃色の地球」を作詞した人だなあと感心しました。「透明な真珠のように宙に浮く涙」とか「濃紺の星空に私たち花火みたい」というフレーズがとても印象的です。
それからこのアカペラアレンジ版を聞くと、敢えてオタクっぽい格好(手入れしていない髪、お母さんに選んで貰ったようなシャツ、バンダナ、かっこよくないジーンズの着こなし等)をしながらのパフォーマンスも素晴らしいのですが、菅野よう子楽曲の持つ独特のコード進行がアカペラだとオリジナル版よりハッキリとわかり、素晴らしさを引き立てているように感じられました(そしてコーラスアレンジが素晴らしい)。ふざけた格好をしていますが彼らの演奏レベルはかなりのものなので実現できている、素晴らしい演奏です。これはいいものだ。

「From'A`」は2016年現在活動していないようですが、このコンセプトでまた何か歌って欲しいものだと思いました。

Wedding Qawwali


Chor Leoni performs Wedding Qawwali by A. R. Rahman, arr. Ethan Sperry


日本でも上演されたミュージカルBombay Dreamsの挿入歌である「Wedding Qawwali」男声合唱にアレンジしたものを、Chor Leoni Men’s Choirというアメリカの男声合唱団が演奏している動画です。


なお、ミュージカルで使われているオリジナル版は以下の通りです。動画のサムネイルを一目見たら「ああ、インドのミュージカルだな」と思えました。


Mubarakaan Wedding Qawwali: Sukhwinder Singh: Bombay Dreams


Qawwali(カッワーリー)といえばヌスラット・ファテ・アリ・ハーンが吟じる姿が思い浮かびますが、この曲は「ムトゥ 踊るマハラジャ」や「スラムドッグ$ミリオネア」といった映画の音楽を手がけている作曲家であるA. R. ラフマーンがミュージカル用に作った曲です。インドの伝統的な宗教歌謡と現代のミュージカルとの融合という時点で凄い!と思えるのですが、この男声合唱アレンジも凄く良いです。ギターとタンバリン、そしてジャンべの音があるのが良いですね。

こちらの動画の説明欄にこのアレンジの楽譜がある旨書かれており、アメリカの合唱楽譜のショップのWEBサイトにたどり着いたので思わず楽譜を購入してしまいました。届くのが楽しみです。ギター、タンバリンはともかくジャンベおよび叩き手の確保が難しそうですが、ぜひ所属している合唱団でやってみたいなあと思っております。

ちなみに日本で上演していたミュージカルには、我が家でひいきにしている浦井健治さんが出演していたようです。まったくのノーマークだったのでまた上演して欲しいなあと思っております。

では。