部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

祝!できちゃった結婚(文:高清水美音子、漫画:宇仁田ゆみ、メディアファクトリー)

祝!できちゃった結婚
宇仁田ゆみの漫画は、ホームページウニタコウボウ
の発行物リストを見る限り、今のところ全ての単行本を集める事が出来ています。かなり好きな漫画家です。実家に帰った時に持って行って気兼ねなく姉や妹と盛り上がれる。登場する女性のこまやかな仕草や思考が実際の女の人に近いからかも。そして何より面白いです。同じく女性の心理や仕草の上手い女性漫画家でも、「出たとこファンタジー」の樹るうは見つけたきっかけを話し辛い(キャンディータイム(エロ漫画雑誌)読んでいたら見つけた)ので持って帰れません。

マニマニ」という単行本に入っている「マザーシップ」(英語だったかもしれん)という作品が一番好きです。勝ち組や負け組にすら入る事が出来ない、本当の社会的弱者(勝ち組も負け組も、結局生活には困らない範囲での勝負で決まっている。ぬるいよね)を主人公にしているし、ハッピーエンドだし、さらに主人公の子供の話にも繋がるし、それもハッピーエンドだし、素晴しいです。何系かは知らないが、ファッション雑誌とか「NANA」が掲載されている雑誌とかに載れるようなおしゃれセンス(なんとダサい表現か)を持っているし、前述のように女性描写のリアリティを獲得しているので女性が気持ちよく読め、かつ男も読める素晴しい漫画家だと思っています。こういう、男女両方が共感できる作品を描く人はなかなかいないように思えます。まとめると
おしゃれで弱い者の味方の、少女漫画。男も読める
となります。だせえ・・・。

で、「祝!できちゃった結婚」である。文字通りできちゃった結婚する事になった女性が主人公で、困難を乗り越えて夫婦になっていくカップルを描いた素敵な漫画なんですが、同時に

両親への報告、妊娠しながらの職場での仕事の仕方、引越しのポイント、式場探し、病院探し、結婚式の準備、出産までの準備、出産してから職場復帰までの注意点

などをまとめた、非常に秀逸なできちゃった結婚のハウツー本(今はそう言わないのか)でもあるという、素晴しい本です。漫画部分だけでも買いですが、彼女が出来ちゃったら、「いや、この漫画面白いんだよねー」と言いながら買うとカモフラージュになっていいのではないでしょうか。

あと、男から女の子に薦められる漫画として非常に貴重です。漫画っ子が女の子と口を訊けるチャンスだ。