部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

21世紀の流れ星(岸大武郎、集英社)

21世紀の流れ星 (ジャンプコミックス)

21世紀の流れ星 (ジャンプコミックス)

というわけで岸大武郎である。きしだいむろうと読む。岸大武郎といったら「恐竜大紀行」と「てんぎゃん」だが、一番初めに読んだのは、この「21世紀の流れ星」である。大学時代にブックオフで敢行した、「読んだ事のないジャンプコミックス収集ツアー」にて発見したものである。他には「ハッスルもん太」や「コマンダー0」を収集したが、当たりだと思ったのはこれだけだった気が・・・。あと「AT Lady!(オートマチックレディ)」や「コスモスストライカー」もちょっとなあ・・・。

岸大武郎の初期短編集である。表題作である「21世紀の流れ星」や「水平線にとどくまで」など、少年が主人公の良作が収録されている。これは本当にいい漫画だと思うが、「ドラゴンボール」や「魁!男塾」が載っていた時代のジャンプで、人気を取れたかというと無理だと思う。地味すぎる。しかし僕は大好きである。一番好きなのは「水平線にとどくまで」である。SF(いまや当たり前になっている事物も多いが)の要素が、生活の中に自然に描かれている良作である。ノベライズされた文章がネット上にあったので、あらすじが知りたい人はこちらをどうぞ。

「どんなに過去が素晴らしくても、やっぱり未来を選ばなくちゃいけないんだ」という、ときゆきの父親の言葉がずっと忘れられない。いい漫画だなー。中古しか売ってないけど。

岸大武郎は今でも漫画を描いている。数年前にはコミックバンチに「せんせい」というオムニバス短編(これも素晴らしい)や「レムリア」というSF漫画を描いていた。今後も活躍してほしい漫画家である。*1

*1:一世を風靡した、バーチャルネットアイドルちゆ12歳も絶賛していた。ちゆに好印象を持ったものだ