部屋を掃除したら漫画が沢山出てきたので書く日記

漫画とか合唱とかUNIXとかLinuxとかについて書く日記です。

Youtubeへ音声ファイルをアップロードする方法 2020年春

マチュア合唱団活動をしていると、以下のような状況でYoutubeに音声ファイルをアップロードする機会があります。

  1. 自分たちが演奏した録音を公開するためにアップロードする*1
  2. 練習を録音した音源を合唱団内で共有するためにアップロードする

最近やる機会が多くなり、手順を整理しましたので紹介します。

録音データをパソコンに取り込む

私は2008年に購入したオリンパスLS-10を使用しています。

bata64.hatenablog.jp

公開用の音源はWAV(音質重視)、練習の録音はmp3(録音時間が長くなるのでファイルサイズ重視)で録音していますが、これをWindows10パソコンに取り込ます。
USBケーブルで接続するとUSBマスストレージとして認識する(USBメモリみたいに使える)ので、コピーアンドペーストでパソコン内の作業フォルダに格納します。

必要に応じて録音データを加工する

公開用の音源の場合は、公開したい演奏前後の余分な個所を削除します。あと、音量レベルが小さい場合は大きく加工します。
なお、私は上記LS-10を購入した時に付属していたソフト(DigiOnSound5 Express)を使用しています。

PowerPointで画像を作成する

Youtubeには音声ファイルだけをアップロードすることはできません。動画としてアップロードする必要があります。
という事で、静止画像と音声データによって、「静止画像が表示されて音声が流れる」動画ファイルを作ります。
画像の作り方は色々あると思いますが、私はMicrosoft PowerPointを使って以下の通り作成しています。なお、PowerPoint 2016で作成しているものとします。

  1. スライドを新規作成
  2. 動画に表示すべき必要情報を入力(録音の日付とか場所とか曲名とか)
  3. 必要に応じて写真(その日の練習風景とか合唱団のロゴとか)を挿入
  4. [ファイル] -> [エクスポート] -> [ファイルの種類の変更] と遷移、「JPEGファイル交換形式~」をクリックした後「名前を付けて保存」をクリック。表示されるポップアップでは「このスライドのみ」を選択。

これで以下のようなJPEGファイルが生成されます。なお、内容はサンプルです。

f:id:bata64:20200103123048j:plain

ffmpegで動画ファイル(flv形式)を作成

上記の手順で作成された音声ファイルと画像ファイルから、Youtubeにアップロードできる動画ファイルである「flv形式」のファイルを作成します。
作成にあたっては、私はコマンドライン形式のフリーソフトffmpeg」を使っています。

www.ffmpeg.org

Windows10版もありますしLinuxディストリビューションのパッケージとしても提供されている、フリーの動画や音声加工ソフトのデファクトスタンダードと言えるでしょう。
インストールや使い方の詳細は省きます。
私はWindows10上でLinuxを動作させることのできる機能「WSL」でインストールしたUbuntu 18上で以下のコマンドで実行しています。

ffmpeg -loop 1 -i [入力画像ファイル名] -i [入力音声ファイル名] -vcodec flv -acodec copy -r 1 -shortest [出力FLVファイル名]

例) test.jpgとtest.mp3からtest.flvという動画ファイルを作る

ffmpeg -loop 1 -i /home/bata64/test.jpg -i /home/bata64/test.mp3 -vcodec flv -acodec copy -r 1 -shortest /home/bata64/test.flv

動画ファイル作成をシェルスクリプト化する

上述の通りYoutubeへアップロードする機会が割とあり、その度にffmpegの実行オプションなんだっけなーと調べなおすのが無駄なのでコマンドをテキストファイルに控えておき都度コピペして実行をしていましたが、
更に省力化すべく以下のようなbashシェルスクリプト(create_flv.sh) を作りました。

#!/bin/bash

if [ $# -ne 3 ]; then
  echo "USAGE:`basename $0` [INPUT_IMAGE] [INPUT_AUDIO] [OUTPUT_FLV]" 1>&2
  exit 1
fi

ffmpeg -loop 1 -i $1 -i $2 -vcodec flv -acodec copy -r 1 -shortest $3

これを以下のように実行します。ファイル名を指定するだけで済みます。

./create_flv.sh ./test.jpg ./test.mp3 ./test.flv

ファイルが沢山ある場合は以下のような感じで並べて実行すればいいです。

./create_flv.sh ./test1.jpg ./test1.mp3 ./test1.flv
./create_flv.sh ./test2.jpg ./test2.mp3 ./test2.flv
./create_flv.sh ./test3.jpg ./test3.mp3 ./test3.flv
./create_flv.sh ./test4.jpg ./test4.mp3 ./test4.flv
~省略~

Youtubeにアップロード

2020年1月時点での公開の仕方は以下の通りです。

  1. Googleにログイン済みのGoogle Chromeを開き、ホーム画面から「Youtube」をクリック
  2. アップロードしたいアカウントである事を確認(複数のGoogleアカウントを使い分けている人は特に注意)し、「動画または投稿を作成」 -> 「動画をアップロード」をクリック
  3. 「動画をアップロード」の画面に作成したFLV形式ファイルをマウスでドラッグ

あとは所定の情報を記入します。注意点としては公開設定を、練習録音は「限定公開」(URL知っている人だけアクセス可能)にするところかと思います。

では。

*1: 著作権は考慮する必要あり。くわしくはこちら参照