Solaris11.1にHRForecastをインストール
はじめに
kazeburoさん作成のHRForecastというグラフ作成ツールを使おうと思いました。理由としては
- Perlで書かれている
- 過去日付のデータも登録できる(同じくkazeburoさん作成のGrowthForecastには無い機能)
だからです。
で、会社のマイSolaris 11.1サーバにインストールしようとしたら苦労したのと、ネットで検索したら私が困った事の解決方法そのものズバリが見つからなかったので書いてみます。
前提条件
OS: Oracle Solaris 11.1 X86 64bit版 Perl: v5.18.1 on plenv 2.1.1 mysql: Ver 14.14 Distrib 5.1.37, for pc-solaris2.11 (i386) using readline 5.1 HRForecast: 2013年11月8日現在の最新版(86a47c399b) CPANモジュールのインストールにはcpanmを使用する。 その他、gitとかcurlとかcpanmとか、登場するツールは全てインストール済みである事。
第68回関東合唱コンクール(2013年9月29日 於:静岡市清水文化会館 マリナート)
先日、9月29日に開催された第68回関東合唱コンクール(関東大会) 大職一般部門 室内合唱の部に、かながわフリーダム・シンガーズで出演してきました。
結果は銀賞、全日本合唱コンクール(全国大会)進出はなりませんでした。
詳細な結果は全日本合唱連盟関東支部のホームページで確認できます。
演奏曲目は
課題曲:
M1「Memento Salutis Auctor」(William Byrd 作曲)
自由曲:
「Ave maris stella」 (ALEJANDRO D. CONSOLACION II 作曲)
でした。
今回の自由曲は、ALEJANDRO D. CONSOLACION IIさんというアメリカ在住フィリピン人作曲家の未出版の曲で、作曲家に直接交渉して演奏する権利を購入したうえで演奏しました。
個人的には英語で作曲家とメールのやりとりするのは大変勉強になりました(google翻訳を使いこなすという意味で)。
Taipei Male Choirによる初演演奏は以下の通りです。
Taipei Male Choir - Ave Maris Stella (Alejandro D ...
しかし、全国大会は遠かった。演奏録音CDを当日購入できたので、買って聞いた上で振り返ってみると、
- 自由曲が難しかった
それを言ったらおしまいな気もしますが、とっても難しい曲でした。その分、良い演奏が出来た時の演奏効果は絶大のはずだったのですが、フィギュアスケートでいうと、転倒しちゃったなー、という感じでした。
オリンピック競技とかと同じで、上に行けば行くほど精密さが求められるよなー、と思いました。
- ホールにビビった
「フリーダムはチキン」と知り合いからいつも言われるのですが、音響があまり良くないところでの演奏に、委縮してしまいます。今回は私もビビってしまいました。ビビったというか、会場のマリナートでは反響が得られない感じがし、だんだん不安になってしまったのでした。
一人一人が自信をもって歌えないと、こういう時にビビってしまうんだろうなあ、と思います。
- 声が出なかった
これは個人的な反省ですが、自由曲は高い声部が多く、私は練習で何回か歌うと喉を枯らしてしまっていました。
前日までは調子が良かったのですが、当日の事前練習でやり過ぎてちょっと枯らしてしまっていました。バリトンからテナーに転向して、まだまだ未熟だなと思ってしまいました。
- 全員がそろっての練習をすることで音がとてもよくなるが、全員がそろったのは本番当日のみだった
30代が中心の一般男声合唱団の宿命かもしれませんが、とにかく人が練習に揃いません。揃ってからの練習が一番良いんですが・・・。
その他、各パートの声の揃えが悪いとか色々反省はあるのですが、それらひっくるめて「早く次のコンクールに向けた練習を始めよう!」という思いでいっぱいです。上記課題も、練習を沢山する事で解決するがいくつかあるように思えます。
それから、今回のとっても難しい自由曲を練習したおかげで、ファルセット(裏声)を混ぜた高い音を出して綺麗なハーモニーを作る感覚を学べました。そして、課題曲も自由曲もアカペラで、アンサンブルの感覚はかなり練習できたのではないかと思います。これは合唱団の財産となると思うので、これからも意識して練習していきたいと思います。
なお、今回の関東大会には毎年全国大会に進出常連の、マルベリー・クワイアおよびマルベリー・チェンバークワイアが出場しませんでした。
今回の順位表を見てもわかる通り、頭一つ抜けた団体というのはなく結構競り合いで、フリーダムとしてもかなりチャンスがあった筈の大会でした。しかし、結果は望んだ通りにはならなかったというのは残念というしかないのですが・・・。
コンクールの厳しさをしみじみと感じた大会でした。でもまたやるぞー。
ではー。
うさぎのヨシオ(近藤聡乃、エンターブレイン)
- 作者: 近藤聡乃
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/04/14
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以前買っていた「Fellows!」という雑誌(今は「ハルタ」に名称が変更)に載っていた漫画です。
うさぎのヨシオ(本名はピョン吉らしいです)が喫茶店でバイトをしながらプロ漫画家を目指す、というストーリーです。なんじゃそりゃ、と思うかもしれません。ちなみに喫茶店の名前は「喫茶メリイ」で、オーナーはメリイさんという亀です。ウサギと亀がいる喫茶店というのは不思議ですが、この二人以外の登場人物は人間です。
ウサギである事はさておき、漫画家になるためにヨシオが頑張っていく様が面白いです。後に漫画家「鈴木ヨシオ」のパートナーとして一緒に漫画を描く事になるツバサくんが登場してからは、漫画家になるためのサクセスストーリーになっていきます。
うじうじ悩んで現行の持ち込みもできなかったヨシオが周囲の働きかけで成長していく様が、読んでいて楽しいです。
それから、端々に差し込まれる漫画ネタ(クッキングパパの登場人物みたいに「うわあーおいしそー」と言いながら食べる)が面白いです。キャラ弁「ねじ式」も良いです。
また、もう一人の主人公ともいえる、喫茶メリイのバイトの同僚であるミカちゃんの恋の話も良いです。気付かれずに終了してしまう様が、淡々と描かれています。
作者の近藤聡乃の作品は、他に「はこにわ虫」を持っていますが、こちらに収録された作品はクセがありちょっと読みづらかったのですが、これは楽しく読めました。
- 作者: 近藤聡乃
- 出版社/メーカー: 青林工芸舎
- 発売日: 2004/11
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もともと、アックスに掲載されていた傘に関する短編が高野文子みたいに軽妙で良いなー、と思っていたのですが、「うさぎのヨシオ」はそちらと似た雰囲気の作品だったので良かったです。
ではー。
合唱イベントの出演情報
趣味で続けている合唱ですが、所属している合唱団の本番が続くので、一応お知らせです。
2013年8月25日(日) 第28回府中市青少年音楽祭 (於:府中の森芸術劇場どりーむホール)
混声合唱団 麗鳴が出演します。入場無料のイベントで、府中市内の小中高生の合唱団が練習の成果を披露します。麗鳴はすでに青少年ではなくなっている気がしますが、とりあえず出演します。13時開演で、麗鳴の出番は15時過ぎの予定です。
2013年8月31日(土) 混声合唱団 麗鳴 第21回定期演奏会 (於:府中の森芸術劇場ウィーンホール)
麗鳴のメインイベントである、定期演奏会です。団長の私はお腹痛くなったりしながら頑張って準備しています。詳細は麗鳴のホームページに書きました。14時開演、入場無料、未就学児童の入場可です。
2013年9月1日(日) 第56回神奈川県合唱コンクール(於:神奈川県立音楽堂)
かながわフリーダム・シンガーズのメインイベントである、神奈川県合唱コンクールです。こちらで勝ち進むと、関東合唱コンクール、そして全日本合唱コンクールが待っています。かなわがわフリーダム・シンガーズは全日本合唱コンクール出場を目指して毎年活動していますが、1995年以降は出場できておりません。今年は頑張りたい。しかし前日が麗鳴の演奏会で丸一日演奏している、という過酷スケジュールとなっております。
では。
34歳無職さん(いけだたかし、メディアファクトリー)
- 作者: いけだたかし
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- 発売日: 2012/02/23
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- 作者: いけだたかし
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2012/11/22
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- 作者: いけだたかし
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/06/22
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ネット上で自作のイラストや漫画を公開している人というのは結構おり、評判が上がると2ch等で話題になって一気に有名になっていったものでした(今もかもしれませんが)。今だとpixivというイラストや漫画の公開に特化したサービスがあるのでそちらばかり私も見ていますが、かつては2chで定期的に登場する「おもしろいweb漫画を上げるスレ」的なスレッドを眺めながら、まだ見ぬ面白い漫画を探しておりました。
そんな中見つけた面白いと思った漫画の一つが「34歳無職さん」(まだサイトがありますねー)という、訳あって会社を辞めて無職生活を満喫する30台女性の淡々とした生活が描写されるだけの漫画でした。他のweb漫画と比べて異色なこの漫画、大変気になっていたのですが、私が見つけたときには断片的にしか公開されておらず、残念だけど未完なんだろうなあ、と思っていました。2003〜2004年くらいの事であったと思います。
ところが、昨年2012年に単行本として発売されたのでした。驚いたのとともに、描いていたのは「いけだたかし」というプロの漫画家*1である事を初めて知って「プロになる人の作品は自ずと目立つものであるなあ」と思ったものでした。
さて、久しぶりに読んだ「34歳無職さん」ですが、断片的だったWEB漫画に比べ、当然ながら整理されており読みやすいです。まだ詳しく明かされていませんが、複雑な家庭環境もあるようです。
のんびりとした無職生活の日常描写が淡々と続きますが、ときおり挿入されるエピソードによって無職さん(便宜上こう呼ぶことにします)の事情が少しづつ明らかになってきます。再就職をして無職でなくなるのか、のんびりと続巻を待ちたいと思います。それにしても30代という妙齢な女性の日常生活を描く漫画というのは新鮮です。
では。
*1:web漫画として公開してたときにプロだったのかはわかりませんが
げんしけん第80話に寄せて
「げんしけん」(木尾士目 著)の14巻が発売されたので先日購入しました。おもしろすぎて読後もニヤニヤしてしまいました。
- 作者: 木尾士目
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/06/21
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この巻の主役は「斑目」(まだらめ)というキャラクターだと思います。
「オタク談義に花を咲かせる時は活き活きとしているが、女の子の前やヤンキーの前では元気が無い」
「好きな子はいるが、告白する勇気は無いので何もしない」
など、私や私の周りに良くいる男達の冴えない特徴を体現しているキャラクターですが、この巻に収録されている第80話で物語の最初期から片思いしている春日部さんという女性にとうとう告白をします。
自分の意思で、ではなく見かねた周囲の仲間たちに背中を押されて仕方なくやる、というところも良いです。現実の冴えない男達の代理たる斑目が「好きな子に告白」という一大イベントをこなすには、やっぱり冴えないきっかけが必要だと思うのです*1。
告白した結末は内緒にしますが、これで斑目にとって一つの区切りとなったようです。そして、第1話からこの物語を読んできた私にとっても一つの区切りとなりました。それくらいこの物語には没入しています。連載されている雑誌である月刊アフタヌーンで、一番好きな漫画であると断言出来るくらいです。
現在連載されている「げんしけん」は斑目達の世代が卒業した後に入ってきた後輩たちの物語という事で、「二代目」という副題が付いています。でも、こちらで書かれている通り、この80話が「初代」の最終話なんだなあ、としみじみ思いました。新しい物語が始まっているのに終わっていなかった長い物語がとうとう終わったんだなあ、と斑目が大学卒業後も住んでいる学生向けアパートに行って一緒に部屋呑みしたい気持ちになりました。やっぱりこの物語にはかなり思い入れがあります。
さて、大きな区切りをつけた斑目ですが、彼にも新しい物語が始まりそうです。なんと、彼に気がありそうな女性が複数名いるのです。あと男性(!)も。
モテるだなんて私たちの代理たる斑目にはあるまじき事態ですが、どうなっていくのか見守っていきたいと思います。14巻を読了後、とりあえず笹原妹を相手に花沢健吾の「ボーイズ・オン・ザ・ラン」みたいに不穏でスリリングな事態になったら、と妄想してニヤニヤしておりました。
続きが気になって仕方がありません。今はアフタヌーンを買っていないので単行本派ですが、最終回まで追いかけていく所存です。うおーほんとうにおもしれーよこの漫画。
ではー。
*1:ただ、悲しいですがこういう素敵な仲間たちに囲まれている、という点はファンタジーと言わざるをえません。自分の学生時代の現実は・・・。うおぉー
惑星のさみだれ(水上悟志、少年画報社)
- 作者: 水上悟志
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2006/01/27
- メディア: コミック
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訳あってDVDをあと20枚ほど焼かねばならぬのですが、マイPCのDVDドライブでは一枚あたり作成に約7分かかるので、メディアを定期的に出し入れする合間に最近読んで面白かった漫画の事を書こうと思います。
で、「惑星のさみだれ」です。大分前に買っていたヤングキングアワーズに掲載されていたのは覚えていたのですが、その頃の自分は「ナポレオン~獅子の時代~」にしか興味がなかったのでスルーしていました。ちなみにWikipediaの記事によると2005年から2010年にかけて連載されていたそうです。
その後時は流れ、pixivで『「魔法少女まどか☆マギカ」の登場人物が「惑星のさみだれ」の名シーンを再現する漫画』を見つけて凄く良いと思った*1ので読んでみたくなっていたところ、府中駅前の啓文堂にてまとまった巻数の単行本を見つけたので買った次第です。初めは1~2巻、その次の日には3~7巻、更に数日後には8~10巻まで買っていました。おもろい。これは面白い漫画です。
暗い過去を持つひねくれた男子大学生の「雨宮 夕日」(あまみや ゆうひ)が、ある日特別な力を持つ「騎士」になり、喋るトカゲの相棒(ルド)、守るべきお姫様、一緒に戦う仲間と共に、地球の破壊を目論む悪い魔法使いを倒すためにがんばる、という感じのストーリーです。
・・・この説明だけだとあんまり面白く無さそうかもしれません。しかし、面白かったのです。たとえば、
暗い過去(両親を子供の頃に失い、親代わりの恐ろしい祖父からは虐待に近い扱いを受けて育ったこと)を、夕日は
「すごいだろ ははは」
「冗談みたいに不幸だぜ」
と笑いながらトカゲのルドに話しますが、ルドは
「なんて顔だ」
「吾輩には子供の泣き顔に見えた」
と、顔をしかめながら言います。そして笑う夕日のコマの左隣には、泣いている子供の頃の夕日がいるのでした。
これは、両親を失った喪失を、夕日が克服していない事を示唆していると思います。それを感じ取るルドのせりふがとても良いです。
その後、夕日の祖父が入院している事を知り、長いこと会っていない祖父と久々に会うと、病気で死期を悟った祖父はとても穏やかになっており、過去を謝罪します。困惑した夕日はこれまでの怒りと悲しみをぶちまけます。しかし、願いを一つだけかなえる力を持つ相棒のルドに、最後にはこう言うのです。
「おじいちゃんを助けて」
願い事は叶い、祖父は快復します。ここまでが第一巻で描かれます。このような真っ当な人間ドラマが描かれ、かつ上記の通り私の好きな、特別な力で敵と戦うファンタジー物でもある訳です。これはたまりません。
ちなみにこの「願い事」は、戦いの結果死ぬ事になるかもしれない騎士への、先払いの報酬です。この使い道も、キャラクターの特徴を示す大きなポイントになっています。
夕日は悪い魔法使いの手先の泥人形と戦います。泥人形は手強く、戦いの中では犠牲者も出ます。ファンタジー漫画ではありますが安易に生き返ったりしません。死んだらおしまい、もう帰ってきません。かなりシビアです。「他人の死を願うと、自分の死が近くなる」という業の考え方が物語の中にはあり、それがきっちりと描かれます。
そんな過酷な戦いの中で、夕日は初めはあまり強くありませんが、試練を経てだんだん強くなります。
騎士と呼ばれる仲間もだんだん増えていきます。最終的に12人になりますが、年齢も性別もばらばらで、40代男性から女子中学生、小学生男子まで色々なのですが、彼ら彼女らの物語も12人全員分が語られ、それらがすごく良いです。
悪い魔法使い側につくか騎士として戦うか揺れている小学生の騎士「太陽」が成長する様、「悪い魔法使いとの戦い」を理詰めで考え、相手と同じ泥人形を作って戦う事にした太めの青年騎士「風巻さん」とか、ヒーローらしからぬヒーロー達がとても格好良いです。あと高校生の幼馴染同士の騎士である「太郎」と「花子」の物語がとても好きです。あと女の子がかわいい(重要)。
守るべきお姫様である「さみだれ」(高校生の女の子)はアニマという名前の「精霊」と契約をして特別な力をもっています。アニマは、悪い魔法使いと対決する、良い魔法使い、という感じです。さみだれもアニマもかわいいです(重要な事なので二度書きました)。
さみだれはとても強く、泥人形も一人で倒してしまうほどです。そして「悪い魔法使いを倒したら、私が地球を壊す!」と宣言します。一体それは何故なのか、地球はどうなるのか、あと悪い魔法使いとアニマは何者なのか。これらは物語の中で全て明らかになります。複雑な伏線が絡んでいてそれが最後には全て解決します。これも良い点です。
なお、あんまり細かいところはここでは述べませんが、ストーリーは後半にかけてたたみかけるように展開して行きます。が、単行本は全10巻で、とても長い物語ではありません。ストーリーの規模の大きさからして引き伸ばす事は可能だったと思いますが、読んだ後はこの長さでちょうど良いと思いました。長くは無いですが、その分密度がいっぱい、という感じです。あと、他人に薦めたり貸したりするのにお手ごろ、という意味でもとってもおすすめの漫画です。
それから仲間と共に悪い魔法使いと戦うわけなのですが、
・始めは魔法使いの手先である泥人形と戦う
・だんだん相手が強くなる
・戦ううちにこちらも強くなる(いわゆる「レベルが上がる」感じ)
・仲間はそれぞれ得意技を持っている。必殺技もある
・仲間同士で協力して編み出す必殺技もある
・泥人形をすべて倒すと悪い魔法使いと戦うことになる
という感じで、まるでテレビゲームのようだなあと思いました*2。
個人的に、おっ、と思ったのは、騎士全員が攻撃されてみんな傷ついてピンチの状態に、全員の傷を回復させる能力を持つある仲間(名前はネタバレなのでひみつ)が活躍します。自身の精神疲労は回復しないのでどんどん疲れ果てていくのですが、仲間のために回復させ続けます。これはドラクエ3や4のラスボス戦における「けんじゃのいし」要員だ!と思いました(わかりづらい例え)。
これ以外にも、テレビゲームが好きな人なら知っているはずの、
仲間が増えたり強くなったときのうれしさ
とても手ごわい敵を倒すために仲間と協力して凄い必殺技を繰り出した時の興奮
ラスボスを倒したと思ったら真のラスボスが出てきた時の驚き
そして、すべての物語を終えた後のエンディングでの感動を、この漫画でも味わえました。読後感は面白いゲームを最後まで終わらせた時のものと似た、心地よいものでした。ゲームを意識しているのか、作者がこういう作りにするのが得意なのかはわからないですが、ゲームっぽい、と思います。
なお、「最初に登場したあの人は出てこなくなったけどどこ行った?」とか「後半絵柄が荒くなる」など細かいほころびはありますが、それが面白さを損なわせる程のものではありません。
いやー面白かった。2013年6月現在、作者はヤングキングアワーズで「スピリットサークル」を連載中です。一巻が出ていたのでとりあえず買いましたが、これまたおもしろげです。おくればせながら、注目していきたいと思います。
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ではー。